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受賞歴

  • イームズプライウッドチェアが『Time』誌による「デザイン・オブ・ザ・センチュリー」に選出。
    2001

フォトギャラリー

その魅力

Eames Molded Plywood Chairs

プロダクトストーリー

チャールズ&レイ・イームズとハーマンミラーの長期にわたる伝説的な関係が始まったのは1946年。このデザイナー夫妻が、大胆かつ独創的なイームズプライウッドチェアを開発したことからでした。品格のある美しさ、時を経ても色褪せない魅力、そして快適性を兼ね備えたこのチェアは、米『タイム』誌から20世紀最高のデザイン(The Best Design of the 20th Century)に選ばれています。タイム誌は、このデザインを「優雅で、軽やかで、快適。模倣品が多数出ているが、これを超えるものはない」と評しています。(2位に選ばれたのは、蒸気機関車でした。)

比類なき独特のデザイン

一目見ただけで、イームズのデザインだとわかる傑作。ラウンジチェアとダイニングチェアの2種類があります。どちらも脚部はウッド素材またはクローム仕上げのスチール素材からお選びいただけます。軽量ベニアの薄板を、緩やかなカーブをもたせた形に成型したことにより、耐久性に優れた素材ながら、いかにもソフトで座り心地のよさそうな外観が生まれました。家庭やオフィスはもちろん、学校や公共スペースなど、あらゆる場所にぴったりです。

チェアに使われているのは、発表当初の時代を思い起こさせる、木目の多い、明るい色のバーチベニア材。環境にやさしいアニリン染色を使っているため、木材の自然な特徴が透けて見えます。また、ナチュラルチェリー、ウォールナット、ライトアッシュのモデルもあります。

多くの支持を得た座りやすい形

チャールズ&レイ・イームズは、より優れた製造手法を求めて研究を重ねるなか、革新的な方法でプライウッドを成型する技法を開発しました。この方法により、硬い素材にやわらかな外観を与えることができるようになり、木製家具にまったく新しい可能性が生まれたのです。

成型加工によってプライウッドから生み出された曲線は、身体によくフィットします。プライウッドは、硬材の層を内部に挟んだ5層構造になっています。天然ゴム製のショックマウントが動きを吸収します。

新たな素材とオプション

この不朽の名作の特色を引き出すため、従来の仕上げをアップデートし、新たなオプションを追加しました。イームズプライウッドチェアは、現在、多彩な張地のオプションが選べるようになり、レッグには洗練された印象のブラックマットと環境にやさしいトリバレントクロームの2種類が新たに加わりました。

選択の幅が広がったことにより、環境に配慮しながらも、以前と変わらない高い品質とワークマンシップを楽しんでいただけるようになりました。

デザインストーリー

イームズプライウッドチェアの誕生の背景にあるストーリーは、デザインにおける想像力とセレンディピティ、つまり偶発的にもたらされる機会を活かす能力の重要性を明らかにしています。1940年代初頭、チャールズ・イームズはMGM社の映画セットの設計に取り組んでいました。そしてそのかたわら、妻レイとともにデザイン業界に大きな影響を与える可能性を秘めた木材の成型技法の実験を行っていたのです。イームズ夫妻が熱と圧力をかけて木材を成型する新技法を発見すると、それに注目したアメリカ海軍は合板ベニア板の添え木、担架、グライダーシェルなどの開発を夫妻に依頼。 それらは第二次世界大戦で活用されました。

そして大戦が終結すると、イームズ夫妻は同じ技法で成型した合板ベニア、つまりプライウッドを用い、手頃な価格ながら高品質で、クッションの代わりに立体的な形を持つ、大量生産が可能なチェアを創り出したのです。プライウッドが座面と背もたれの連結部分で負荷に耐えないことを発見すると、夫妻は当初の一体型シェルのデザインを捨てて、背もたれと座面を独立したパネルで作ることにしました。

このプロセスにより、シートと背もたれの連結部分から余計な木材を省くことができ、軽量ですっきりとした外観になったこのチェアは、モダンファニチャーデザインの基礎を確立する存在となりました。身体にぴったり合う曲線をもつシートと背もたれの形を作り出したイームズ夫妻は、オフィスにも家庭にも適した快適なチェアの設計に成功したのです。

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