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アーロンチェアの開発

デザイナーのビル・スタンフがアーロンチェアが誕生するまでを紹介します。
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アーロンチェアの調節方法

最高の快適性とサポートを得るための調節方法と座り方
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受賞歴

  • アーロンチェアが、米国工業デザイナー協会および『ビジネスウィーク』誌が選出する「Designs of the Decade(デザイン・オブ・ザ・ディケード)」オフィス家具部門で金賞受賞。
    2001

その魅力

アーロンチェア

プロダクトストーリー

アーロンチェアがニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品になったのは、そのクールのデザインだけが理由ではありません。外見の良さも一因ではありますが、それは一因にすぎないのです。アーロンチェアはユーザーと地球環境との両方に適応するワークチェア。ほぼすべての人の身体に自然にフィットし、素材の94%はリサイクルが可能。見た目は黒ですが、実は環境に優しいグリーンチェアなのです。

アーロンチェア

従来のワークチェアの定義を一新

想像力に富んだデザインと最先端の人間工学から生まれたアーロンチェアは、独特の外観を持ち、おそらく名前を聞いただけですぐそれと分かる唯一のオフィスチェア。あらゆる体型にフィットし、座っているときのさまざまな動きに対応。革新的なサスペンションと操作しやすい調節機能によって、快適で健康にも良い、安定したサポートを提供します。ワークチェア、サイドチェア、スツールのシリーズ展開によって、あらゆる種類のオフィスワークをサポートします。

アーロンチェア

先駆的な独自の機能
ポスチャーフィット


あまり目立つことなく重要な役割を果たしているのが、アーロンチェアの ポスチャーフィット。何時間座っていても快適な座り心地が続く理由の一つです。骨盤をしっかりサポートし、背骨が正しいカーブを描くのを助けるため、背中が痛くなることもありません。詳しくはこちらからポスチャーフィット 機能のデザインストーリーをご覧ください。

アーロンチェア

人間を中心に据えたデザイン

ハーマンミラーはいつの時代も快適性の追及を真摯に続けてきました。アーロンチェアの背中の形にあわせた背もたれは腰への負担を低減し、後ろに向かって緩やかに傾斜したアームレストは、最も自然で快適な姿勢をとるよう支えます。また、下に向かってカーブしたシートの前面が太腿への圧力を軽減するため、血液の循環を妨げることなく、集中力が持続します。特許を取得したキネマットチルトにより、首、肩、腰、膝、足首を軸にした自然な動きが可能となります。アーロンチェアでは、まさにチェア全体が、姿勢の変化に合わせて自然に身体をサポートするのです。

アーロンチェア

ウレタンフォームを
使用しない初めてのチェア


クッションはどこにあるのでしょうか?終日座って仕事をする人には、もはやつきものといわれる痛みや疲れ。これらは体圧の分散ができないことやや熱がこもってしまうことが原因です。ワークチェアはユーザーの身体の曲線に自然に沿うことで、こうした問題を軽減してくれます。アーロンチェアではウレタンフォームを使わず、背もたれと座面に独自に開発したメッシュ素材のペリクルを使用。これがウレタンフォームにはないサスペンション機能を果たします。そしてユーザーの体型に合わせて体重をシート全体に均等に分散すると同時に、熱がこもるのも防ぎます。

アーロンチェア

優れたデザイン

エレガントなオフィスにも、カジュアルな仕事場にも、IT化の進んだ職場にも、ジムを兼ねた自宅のワークスペースにも⋯⋯。その人目を惹く外観にもかかわらず、あらゆる環境に見事に溶け込むアーロンチェア。模倣され続けるのも、そのデザインの美しさゆえです。ペリクルには3種類のナチュラルカラーがあり、仕上げのオプションも多彩。自分の好みに合わせたアーロンチェアをお求めいただけます。

アーロンチェア

環境への配慮

アーロンチェアでは設計のごく初期の段階から、環境への配慮が行われています。チェアを構成する素材の2/3近くがリサイクル素材で、素材のほぼ全体の94%が再利用可能。Cradle to CradleCM(ゆりかごからゆりかごへ)認証のシルバー基準とグリーンガード認証も取得しており、LEED認証にも対応しています。

デザインストーリー

ハーマンミラーは、まったく新しい種類のチェアを開発したいと考えていました。そこで、革新的なエクアチェアを開発した2人のデザイナーに、白紙の状態からアイデアを練るように依頼しました。大胆な挑戦でした!

まずドン・チャドウィックとビル・スタンフは、長時間椅子に座っている人たち—高齢者施設にいる高齢者たち—に意見を聞き、チェアが人にとってどうあるべきかということを考えることから始めました。そしてチャドウィックとスタンフは、次のような確たる結論に至ったのです。

人間工学上、チェアはただそこに座るという役割を果たす以上のものでなければならないこと。長時間座りつづけた場合、健康に役立つよう積極的に身体に働きかけるようにするべきであること。

そして機能面でも、可能な限り簡単かつ自然に動いて、調節も同様に自然で簡単であるべきこと。どんな業務でどんな姿勢をとることになっても、身体を適切にサポートするべきであること。

人体測定学の面からは「単に調節可能というレベルを超え、平均より大きな人にも小さな人にも確実にフィットし、すべての人が使用できるものでなくてはならない」ということで意見がまとまりました。

また環境面については、「地球環境に害をもたらすものであってはならない。さらに耐久性を高め、修理も簡単であるのはもちろん、製造にあたっては天然資源を節約し、リサイクル利用も可能とするようにし、そのための分解も容易にできるようにしなくてはならない」という基準が導き出されました。

こうした基準に沿って生み出されたアーロンチェアのデザインは、まさに従来のワークチェアの概念を書き換えるものでした。布張りもされていなければ、中のウレタン材もなく、また、ユーザーの役職などにはこだわらずにまったく同じデザインで3つのサイズが用意されています。ほかのオフィスチェアとは明らかに一線を画す外見に加え、革新的なコンセプトを実現するため、それまでのハーマンミラーのどの研究よりも多くの特許が取れるアイデアが盛り込まれました。

「アーロンチェアのデザインで鍵になったのは、入念な議論により、いかに『他とは違う新しい形』を生み出すかということでした」と言うのはデザイナーのビル・スタンフ。「人間工学のアプローチによって設計された競合他社のチェアは、みな似たような形になっていました。ですからアーロンチェアでは、いかに差別化を行うかがデザイン戦略の大きな位置を占めていたのです。この差別化という要素こそ、アーロンチェアが今も人気を集め続けている一つの要因。最も重要とは言わないまでも、大きな要素であることには間違いないでしょう」

「人の身体は直線からできてはいません。有機的な形です。私たちは見た目も触った感じにおいても、有機的で、曲線的な、人間というもののメタファーとなるチェアを設計したいと考えたのです。ですからアーロンチェアには、直線のラインが一つもありません」

クッションがないことについては、このように説明しています。「背もたれと座面に使用したメッシュ素材のペリクルも、熟慮に基づくデザイン戦略の産物です。レースや網戸をはじめとする多孔性の膜が、空気、光、水分を通すのと同じように、肌に自由な空気の流れを届けるということを透け感のある外観でも表現しているのです。製品設計の視覚的要素として透明感を取り入れたアーロンチェアは、同じく透明な外観を特徴としたアップル社のコンピュータiMacに先駆け、建築や技術分野での透明性のあるデザインに歩調を合わせたものでした。透明性はデザインの主要な傾向となっていますが、それは製品に採用されているテクノロジーを明確にし、その内部構造を理解する助けとなるとともに、周囲の環境を邪魔しないようにする効果があるからなのです。そして、アーロンチェアもうるさく自己を主張せず、置かれた環境にスムーズに溶け込みます」

アーロンチェアのデザインは、調査の結果や専門家の意見によって完成され、効果を立証されたものです。

当時ベストとされていたワークチェアと比較して、快適性のユーザーテストを多数行いました。また、人間工学の第一人者、整形外科の専門家、理学療法士などがフィット感や動き、調節機能や使いやすさを評価しました。社内の設計チームが、肘から手首までの長さや膝までの高さなど、人体のあらゆる部位を計算できる特別に開発された計器を使い、全国的な身体計測調査を実施。

そして研究チームは、チェアの座面と背もたれに使うペリクル素材について、体圧の分散状況、熱と湿気の放散状況を確認するため、圧力のマップ化と熱試験を担当しました。さらに、特別に設計された測定機器を用いて、ユーザーの体格とチェアのサイズの好みとの相関関係を調べる実地調査も行われました(Dowell 1995b)。測定の対象となった224人は男女半々で、米国の人口における身体のサイズの分布を、ほとんどの測定値でほぼ正確に反映するサンプルグループでした。この調査では、身体のあらゆる部位に関する計測値のうち、特に身長と体重とチェアのサイズの好みとのあいだに高い関連性があることが明らかになりました。この関係性が非常に顕著だったため、アーロンチェアは3サイズを用意し、いずれかを選べるようにしたのです。

ジョージ・ネルソンのデザインを思わせる軽やかな形状。チャールズ・イームズの作品を彷彿とさせる有機的なフォルム。さらにかつて彼ら自身が設計したエクアチェアの、無駄をそぎ落としたアスリートのような外観。そうしたハーマンミラーの美の系譜を受け継ぎながらも、チャドウィックとスタンフ設計によるアーロンチェアは、最終的にまったく独自の姿となりました。そのユニークな形状がチェアの目的や用途をはっきりと表現するとともに、パーツの組成や結合状態も確認できます。また表面のわずかな透明性と反射性が、軽やかな印象を生み出しています。アーロンチェアはなによりもそれを使うユーザー本人、そして周囲の環境とも一体化するチェアなのです。

さらに部品の多くがリサイクル素材でつくられ、耐用年数が長く、部品の交換やリサイクルも簡単に行うことができます。こうしたアーロンチェアの設計は、まさに当初の狙い通り、考え抜かれたものといえるでしょう。

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